Kaoru Nabe

Japanese Artist

Cokun, Artist Village

みなさま、こんにちは。

今年で3回目の海開きならぬ、ビレッジ開きができることを嬉しく思います

Cokun, Artist Village[読み:コクンアーティストビレッジ] 通称ビレッジ。

2016年の春過ぎから、私と羊毛作家mococon(モココン)と組んでいるアートユニット名:Cokun,で動いてきました。※コクーンじゃないよ!

きっかけは、私の生まれ故郷である佐賀県の、唐津の祖母のお墓参りでほんとうに久しぶりに訪れたこと

墓参り後に 祖母宅であり父の生家へ立ち寄りました。親戚の人数も多く小さい頃はお盆と正月はみんなで集まって過ごしていたり、その時期以外もよく遊びに行ってて目の前の海で遊んだり、裏山の畑やお稲荷神社に遊び行ったりと思い出が深い場所のひとつでした。大人になって、岡山県へ引越し、そして東京へ引越してゆくとやはり東京から九州への距離がそこそこあって、帰省する機会が減り何年も間があいてました。

久々の祖母宅は、父の管理化にありましたが ほぼ空家状態。親戚一同の高齢化に伴ない「誰も還らない家」になってました。 家中が、埃だらけ。靴下が真っ黒。獣の強いにおい、くさい。獣の糞・尿。カビ。湿気。

昔の布団入れもあった!

私はとてもショックを受けました。家なのに、家じゃないようで、ただのそこにあるもの。思い出とともになにか本当に崩れてゆく感じ。ほんとうに家が泣いてるイメージがでてきて ずっと後を引く。

同時に、「なんか」できないかな、じぶんで。父はこのまま朽ち果てて勝手に倒壊するまで何もしない、と断言していました。 きっとふつうはここで思い出もなにかも完結していたかもしれません。

でも、わたしは どうにかしたい と思いました。甦らせたかったと思う

当時(2016年頃)、東京での制作に閉塞感があり 創作もいまいち気分がのらない、つまらないかも…..というのもあって ここで制作、そしてAirbnbを夏の間だけでもできたりしないかなと思いました。でも、ひとりじゃとてもできない。なんせ家のなかは ひどいゴミだらけ、まずこの2軒分をひとりでやるっていうのはとても厳しいなぁと思いつつ、そういった旨をSNSで呟いてました。”誰か一緒にここで何か、やってみないですか?”

そこに反応してくれたのが羊毛作家のmococonでした。実は彼女とは、以前にマレーシアでの展示に声をかけさせてもらってて一緒に展示をしたという経験がります。そして、私から声をかけてCokun,というユニットも組んでます。諸々なタイミングもあり、これはCokun,としてのプロジェクトとして動かそう。

KL(Malaysia)/ Travel Hub guest house

たしか、そういう流れで東京⇔佐賀を数度行き来しながら準備をはじめました。

ゴミ捨てと掃除が本当にしんどく大変でした。親戚たちがなぜか捨てるのに面倒くさいもの、有料のものたちを祖母宅にたくさん置いていって、重さで頑丈な木の机がほぼ潰れ気味だったり、いたるところが物が置いてあるというか捨ててある。なんなら医療機器系もそのままだったし、簡易ベットも数台あり、祖母が漬けたままの梅干しの瓶(しかも大きい瓶)が20個はあった。言い出したらキリがないんですが、寝て起きる以外の時間はほぼ掃除。イタチとも格闘しました(笑)

今はすっかり生活できるようになりましたが、よく今の状態まで、いけたなぁと今でも思います。それでも、実際にまだ掃除とゴミ捨てできてないエリアもあります。ちなみに、家が2軒あり、内部でつながっているので長い家なんです(笑)

(自分たちが創作するっていうのは大前提で)当初はもろもろと模索し、なるべく有効活用しようと Airbnbも使って民パクもやってみようかとしてましたがいろんな法律もかわりリスティングからも消しました。カフェもやってみようかと思い、資格もありましたが、家の構造上、別途の施設を工事しなければならない。そう、資金もそこそこ必要でこちらも実現ならず…..

そして、初心に帰り、、ここでじゃあなにができるのか?っていうのを考えると自分達も創作に集中。そして、他の表現者の方にも環境をかえて滞在制作ができる場を提供しようと。メインでのアクティビティはこれだ。アーティストインレジデンス。

私もだし、mococonも ヨーロッパやアジアに居たこともあり 異なった環境での制作ももちろん体験済み。国内だけど、この小さな港町にある海沿いビレッジで集中的な時間と空間を。

そして、私たちは関東に住んでいる。ずっと通年ではビレッジの運営は難しい。目のまん前は海・海・山! ねらうならシーズンは夏季。夏季限定にしようと

1ヵ月間がじぶんたちが運営できるぎりぎりの期間と思います。

辺鄙な場所にあるビレッジですが、幸いなことに 平均5名ほど、あと見学者の方たちが たまに訪れてくれます。人が来てくれることがまず嬉しい(本当に)

◆全力の絵描きたち◆ Bisshon(京都), towa-towa(佐賀)

そしてそして、現地での協力者の方がいることが本当に心強い。そして優しい。お世話になりまくりです。商店をされている女性がいらっしゃって、いつも心強い言葉をくれる、そして 徒歩か自転車の交通手段しかないわたしたちを車に乗せてくれたり 花火を見せにつれて行ってくれたり、ご飯のおかずを恵んでくれたり、とにかく温かい雰囲気で包み込んでくれる。いろんな繋がりができて進みはじめています。ビレッジのご近所さんとも昨年からお付き合いがひろがって、滞在制作に来ている方たちと一緒にお食事させてもらったりと、人との交流が深くなってきて 胸があたたかいです。

そして、現地以外での協力者の存在も。本当にありがたいです。ビレッジの建物の風通しをしてくれている佐賀在住の絵描きtowa-towa君。ここでも何度も言うよ、ありがとうございます。そして知人がそれとなく新聞社の方へ紹介してくれたりしてて取材に来て頂いたりと。なんだか少しずつ繋がってゆく

毎年できたらよいなぁとも思いますが、ビレッジの建物はそこそこの歴史ありです。築150年越えの部分もあって 老朽化が進んでいます。

なんとか修復できないものかと、資金関係0円ではじめたので 当然我々にはお金がありません。助成金関係を調べたり、役所に聞いてみたりしたのですが、個々の住所がビレッジに無いということ、運営が夏季のみだったりとことごとくダメでした。私達の活動に熱意を感じてくれた見学者の方が、知人の大工さんを連れてきてくれて、見積りをして頂きましたが、桁が違う。家だものね。そしてわたしたちは捻出できない。

おそらく、このビレッジは 安全面を考慮したうえでの線引きで そのうち できなくなるんじゃないかと思ってます。(まだ大丈夫) いまのところ。ただし、台風など自然災害によっては時期が早まるかもしれない。水道・電気はだいじょうぶ。でも、お風呂を使用するさいの昔ながらボイラーという装置があって、家の状態よりも それが壊れたらすべて終わりなのです。ちなみに、ボイラーが壊れたらガスコンロも使えないので料理もできなくなってしまう。ライフラインの命綱が一体いつまでもつんだろう。。

いつまでもある場所ではない。(覚悟)

そして、自分たちができることをやるのみ です。2019年のビレッジは8/1~8/31まで! 今年も、青空とあおい海らも待っている事を考えるととても楽しみです。やはり来た人にしか分からない この時間軸。ぜひ、ご興味ある方は見学だけでも来てほしいところです。「星賀」という地名です、星賀ほんとに綺麗、お盆明けには夜光虫も発生し、海の中もほんとに綺麗です。海鮮類もとても美味しくってぜひ食べて欲しいお店さんもあるの。

海の幸すぎる。
烏賊・・・!

滞在制作者募集要項

https://nabekaoru3.wixsite.com/artunit-cokun/artist-village-cokun

Cokun, Artist Villageまでのアクセス※Google MAP登録あります

・佐賀空港から

レンタカー/ 佐賀空港到着の方は空港から24時間のみ1000円でレンタカーを借りる事ができます(台数少ないので早めの予約が必要)。翌日、いちばん最寄の駅である「唐津駅」前にある無料乗り捨て場へ、そしてバスで星賀までまた帰ってきます http://www.pref.saga.lg.jp/airport/kiji00312799/index.html

バス+電車/ 佐賀駅までの循環バスに乗ります。そこから「唐津駅」へ。唐津駅からすぐ「唐津バスセンター」からはバスのみです。バスの乗り換えもあるので注意(と言っても便数少ないので、乗り換えでも、そのまま同じバスで出発の場合もあります) 唐津駅近くの「唐津バスセンター」⇒「入野」⇒「星賀」*終点が星賀[読み:ほしか]

・福岡空港から

福岡空港国内線側から唐津バスセンター行きの直通バス「からつ号」もしくは、電車で唐津駅を目指す。唐津バスセンターからは上記と同じです。星賀へ行くには、ゼッタイに「入野」で乗り換えです。お気をつけてください。

気をつけるべきことは、早めの行動、出発です。 なんせ地方。田舎です。バスも電車の便も終電はめちゃくちゃ早いのです。アドベンチャーです。なんとか、星賀までたどりついて下さい。ヒッチハイクもできない事はありません…..!

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テーマの著者 Anders Norén